リアルライフ

多くの美容師さんは「経験」に基づいて思考し行動してると思います。

ボクは、この経験の活かし方が、サロンの発展、繁栄に大きく関わってくると思うのです。

・成長、発展してる方はこの経験の活かし方が良い方
・成長、発展してない方はこの経験の活かし方が悪い方

「経験」の善し悪しについて書こうと思います。

先日何かで読んだ言葉です。

「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」

ドイツの学者ビスマルクの言葉です。

歴史に学ぶとは、自分と異なる経験、思考、能力を有する先人の存在を認め、その人物の真実（本質）にどれだけ肉薄するかという精神活動。
だから、新たな発見がある。

自分の経験に先人を当てはめて自分の器で解釈することは、歴史に学ぶのはなく、自分の経験を正当化してるのにすぎない。

こういうふうに書いてありました。

なるほど！その通りだなって思いました。

賢者は歴史に学ぶ
歴史上の偉人の成功体験を知るコトで、思考や行動の規準、指針などが学べます。
偉人だけでなく、上司や先輩など周りの人の考え方や行動からいろんなコトを吸収できます。

なぜこう考えるんやろ？
なぜあんな行動をするんやろ？

ここを素直に考えるコトで、新たな発見ができます。
自分の枠の外を受け入れ、枠を拡げるコトができるのです。

相手を認めるコトでコミュニケーション能力も磨けるんですよね。

愚者は自分の経験に学ぶ
これは自分の経験の中に先人の経験、成功例を当てはめて正当化してるに過ぎないんですよね。
こうなると、もう成長しないんですよね。

新しい取り組みをしても、少しかじって元に戻る。。
少し成果がでると、本質を理解しないうちに自分の考えをそこに入れ我流になって元に戻ってしまう。。。

表面の良さしか分からず成果も長続きしない。。。
新しいモノばかり取り入れ、成果が出ないからダメだ。

それ知ってる、似たようなコトしたコトある。

それはコレがこうで、アレがあーだ。。。

こんな感じですかね。。。

進化ではなく変化ばかりをする人にこのパターンが多いように思います。

自分の枠の外のコトも枠の中に入れてしまう。。

成長しない人の思考だと思います。

何か新しいコトを導入しても、成果が出てるサロンさんほど、基本に忠実な方が多いです。

完璧に真似をする人です。

逆に成果がなかなかでないケースは、基本をしっかりとマスターしていないケースが多いです。

こうなりたい！と思って始めたコトで少し成果が出ると我流になる。

新しいモノを導入した理由が、少し成果が出ると変わる人って多いんですよね。

単価を上げるために導入したのに、少し単価が上がると他のコトに目がいってしまう。

理由はスタッフが飽きるから、スタッフにさせるために、やりやすいメニューを導入する。。
結果、単価が下がる。。。
そしてまた単価を上げるために新しいモノを導入する。

単価だけでなく、いろんなコトに置き換えても同じようなコトが多いのではないでしょうか・・・

自分がこうなりたい！と思ったコトを完璧に真似する人は成長します。

そうすると本質が理解できます。

そうなると自分の思考がその本質に基づいてるのでブレることが少なくなります。

「守破離」の「守」ですね。

この「守」を極めてないのに自分の考えが出る人は短期的成果で終わるケースが多いんですよね。

成果は出ても本質を理解していなければ、長続きしないんですよね。。

サロンの文化が生まれないんですよ。

なぜなら自分だけが頭の中で理解して、スタッフに伝わってないんですよね。

スタッフは本質がわかってないのに手法ばかりが変わるんです。

またオーナーは新しいコト始めだした。。。

やるのは私たちなのに。。。

こうなるんですよね。

そうなると、スタッフはオーナーの言うコトをしてるだけになるんですよね。

そこには思考がないんですよ。

思考がなくオーナーの言うがままに行動してる。

成長はないですよね。

しかもそのオーナーも自分の枠の中で、アレしてコレしてとなってる。

本質ではなく目先での思考や行動。

成長、発展が見えてこないですよね。

オーナーがこうなりたいから、コレをみんなでしっかりしよう！

その姿を明確な方が良いんですよね。

思考、行動も明確になるんですよね。

スタッフも意味を理解できるんですよ。

スタッフも本質を理解できるんですよ。

みんなで同じコトを共有するからサロンに文化が生まれるんですよ。

その姿を０から自分で創れる人はなかなかいないんですよね。

経営者も成長しなければいけないんですよね。
というか、経営者が最も成長しないといけないんですよね。

ですから自分を成長させるためには歴史（他人）に学ぶコトだと思うんですよね。
自分の経験で行動してたら成長しないんですよ。

賢者は歴史に学ぶ
・先人、他人の考えを素直に受け入れる。
・自分の枠を拡げる（成長する）

愚者は経験に学ぶ
・自分を過信する
・自分の枠が拡がらない（成長しない）

こういうコトだと思うんですよ。

歴史に学ぶコトで本質を理解でき、成長、発展するんだと思います。

これが良い経験の活かし方だと思います。